2012年10月08日

その67:HP t5740wi PART1 激安ネット端末の正体 編

t5740wi_01 久々となる今回の「JUNKな日々」では、日本HPのネット端末 t5740wi Internet Appliance (WS419PC#ABJ)を取り上げる。

「ネット端末」と位置付けられているように、普通のPCとは一味違う。どちらかというとシンクライアントに近い。・・・とゆーか、シンクライアントであるt5740を、Webアプリ・ネットカフェ向けにネット端末として転用したモデルだ。

購入価格は、なんと5,000円。しかも、未使用新品だ。
9月終わりごろ、いつものように(笑)PCショップをフラフラしていると、店頭に貼ってある一枚のチラシに目を奪われた。そこには「ネット端末 5,000円(在庫限り)」と書かれている。

一瞬、「桁の見間違いか?」と思ったが、マジでその値段だった。
詳しく見ると、OSも組み込み用の「Windows Embedded Standard 2009」という、あまり聞いたことのないOSで、HDDは無くフラッシュメモリがたった2G
CPUはIntel Atom N280でネットブックによく載ってたものだが、組み合わされるチップセットがIntel GL40という珍しい構成。このAtom + GL40にちょっと惹かれた。(笑)

店頭に展示機があったので触ってみると、組み込み用のOSだがWindows XPをベースにしているようで、XPに近い操作感覚。そのままでも使えそうな感触を得た。
店員に聞いてみると「ネットを見るだけで、ダウンロードして保存とかはできない」的なアドバイスをいただいた。まぁ、ストレージが2Gしかないので、そりゃそうだろう。
たいして気にせず、速攻でゲット! である。


家に帰って調べてみると、今年2012/04ぐらいにアキバのZOAで2,980円だったらしい。こっちはさらに安かったこともあって、あっという間になくなったようだ。
当方が手に入れたのはちょっと高いが、今週10/06に行ってもまだ残っていたので、それなりに在庫はあるかもしれない。

さて、入手経緯はこれぐらいにして、さっそくブツを見ていこうッ!!

購入店 OAナガシマ 浜松本店
値段 5,000 (税込)
備考 新品未開封。
店員曰く、「普通のPCじゃないっすよ」







t5740wi_09 横から見た図。
店頭で見たときはもっと小さい気がしたんだが、部屋で見ると意外と大きい気がする。真横から見ているせいかも?
ちなみにCD-Rはサイズの比較用。おおよそCD4枚分ぐらいの大きさか?

t5740wi_02 背面から見た図。こうしてみると、薄さがよくわかる。
アナログRGBとUSBの間に見慣れない端子があるが、なんとDisplaPortだ。生意気な
通常、Atom N280用に用いられるチップセット945GMSではDisplayPortをサポートしていない。チップセットにGL40を搭載しているからこそできる構成だ。

t5740wi_03 前から見た図。やっぱ薄いな〜。
Powerスイッチ、ヘッドフォン端子とマイク端子、USB端子が並ぶ。ちなみに音声出力はこのヘッドフォン端子しか見当たらない。
もしかするとDisplayPortが音声出力に対応しているかもしれないが、マニュアルにも記載がなく、また対応機器も持っていないので確認できていない。とりあえず、スピーカーなどはヘッドフォン端子に接続するしかないだろう。

あと写真には撮っていないが、USB接続のキーボードとマウスが付属。ACアダプタは65Wだった。リカバリディスクは付属しておらず、添付されているCD-ROMにはドキュメントぐらいしか収められていない。
マニュアルによると、リカバリにはあらかじめUSBメモリにイメージコピーを取っておくことが推奨されている(必要なツールはインストール済み)。




外観はこれぐらいにして、いきなりだがバラしてみよう。

t5740wi_04 バラし方は先述のマニュアルに記載されているので、それにそって開腹。
見てのとおり、完全ファンレスだ。電源はACアダプタだし、ストレージもフラッシュメモリなので、稼働部品がゼロで動作時まったく音がしない。
真ん中にメモリスロット(2GByteのDDR3 SO-DIMMが装着済み)、左上にフラッシュメモリと思しき基板が見える。その隣にはPCIe x16スロット?らしきコネクタが見える。

ちなみにメモリスロットは裏側にもあり、出荷時点では未装着。大量のメモリを搭載したくなるが、Atom N280は64bit未対応なので、4GByte以上搭載してもムダだ(RAMディスク用途もあるが)。

t5740wi_05 フラッシュメモリらしき基板に寄ってみた。
「2GB 44pin IDE Flash Memory」と記載されており、フラッシュメモリで間違いなさそう。これを取り外すと44ピンのコネクタが現れる(マザボ側がオス)。
2.5インチHDDと同じコネクタのため、2.5インチHDD用ケーブルがあれば、PATAのHDDも搭載可能かも?
ちなみにフラッシュメモリの基板には4ピンのジャンパがあり、おそらくマスタ/スレーブの設定用と思われる。

t5740wi_06 続いてPCIe x16スロットらしきコネクタの周辺。
う〜ん、実に興味深い。先ほどは触れなかったが、SATAコネクタ、mini PCIeコネクタも見える。

マニュアルによると、SATAコネクタはセカンド フラッシュメモリ用らしい。mini PCIeコネクタは特に記載がないが、無線LANを搭載した構成だと、ここにこんなカードを挿していると思われる。

肝心のPCIe x16スロットらしきコネクタだが、オプションにt5740wi用拡張モジュール(AZ551AA)というのがあるので、コレを接続するためのコネクタだろう。
ただ、スペックのページによると、拡張モジュールを取り付けると、2nd シリアルやパラレルポートも追加されるらしい。拡張キット側にPCIeからシリアル・パラレル変換基板が入っているとは考えにくいので、PCIe x16スロットそのものではないと思われる。

スロットの形状はPCIe x16だが、シリアルポートやパラレルポートの信号も混ぜた独自規格のスロットだろう。直接PCIeのカードを挿すのは危険だ。




いろいろと改造したくなってくるが、いったんハードウェアはそのままでWindows Embedded Standard 2009を起動させてみた。


・・
・・・
起動は速い。何も設定することなく、デスクトップが表示される。
Webページを表示させてみる・・・IE7か・・・う〜ん、けっこー遅いが、Atomならこんなものか?
Youtubeに接続してみる・・・一部の動画がエラーになる。え〜?

OSの構成を見てみようとスタートメニューを探す・・・エクスプローラーが無い
コントロールパネルは見えているので、そこからいったんフォルダ表示にしてCドライブを・・・Cドライブが無ぇ! USBメモリを繋いでもドライブが表示されねぇ!
モニタの解像度を変えようと画面のプロパティを・・・画面のプロパティが無ぇ! デスクトップで右クリックしてもメニューが出ねぇ!
いったんログオフして別のユーザで入ろうと思っても、勝手に既定の「User」で再ログオンされてしまうッ!!


いきなり組み込み向けOSの洗礼を浴びてしまった。
遅かったり動画がエラーになるのはともかく、ほとんどシステムを触れないのは痛い。それに、添付されているはずのリカバリ用イメージ作成ツールも見当たらない。

色々調べてみると、どうやら一般のユーザの権限をかなり制限しているみたいで、各種設定が行えないほか、システムドライブやUSBメモリも使えなくしているようだ。
その辺がほとんどマニュアルには見当たらないのだが・・・。まぁ、とりあえず使えるようにするにはAdministrator(管理者)でログインすればよいらしい。

自動的に「User」で再ログオンされてしまうし、Administratorのパスワードもわからないので困ったが、Windows Embedded Standard 2009 クイック リファレンス ガイドの7〜8ページに答えが書いてあった。要点だけ述べると・・・

 ・ログオフするとき「Shift」を押し続ければ、別のユーザで入れるぞ!
 ・Administratorのパスワードは、Administratorだよ(笑)

ってことらしい。
やれやれ・・・。

t5740wi_07 てなことでAdministratorでログインできるようになった。
とりあえずAdministratorでログインできれば、リカバリ用イメージ作成もできるし画面の設定やUSBメモリの利用もできるようになる。
とはいえ、既定でEWFが有効になっているため、変更を加えても反映されない(USBメモリなど外部ストレージへの書き込みはOK)。設定変更する場合は、EWFを無効にしておく必要がある。

余談だがEWFは以前、似非SSDでお世話になった。まさかまた相見える日が来るとは思っていなかったなぁ。(笑)

t5740wi_08 なお、ユーザへのキツい制約は、Administratorで「Disable User Security」をクリックして設定すれば外すことができる。
ネットカフェとかならともかく、家庭内で使うならそこまで制約をかけることもないだろう。
どうせなら、初めからAdministratorでログインしてしまってもいいかもしれない。その場合は「HP Logon Manager」にて自動ログインするか否か、自動ログインならだれでログインするかを設定できる。

いずれにせよ、Administratorでログインできるようになることが、t5740wiを使う上での第一歩だ。




ということで、とりあえず第一歩を踏み始めたのだが、まだまだ問題はある
先ほど言ったようにYoutubeで一部の動画がエラーになったりIEがやたらと遅いこと。また、Flashを更新しようと思ったら「証明書の認証に失敗しました」とかエラーが出て更新できなかった事も発生した。
問題の切り分けから始めないといけない。

t5740wi_10 また、どーも遅いと思ったらHyper-Threadingが効いていないことが判明。
本来Atom N280はHyper-Threadingで2スレッド同時実行できるはずだが、CPU-Zの右下のThreadsを見ると「1」になっているし、タスクマネージャでも一つしかグラフが出ない。
BIOS上で制限かけているのかとも思ったが、WindowsPEで立ち上げてタスクマネージャを見ると2スレッドになっている。インストールされているWindows Embedded Standard 2009の設定の問題と思われる。

さすがにこれはもったいないので、何とかしたいところだ。




といったところで、今回はここまで。
久しぶりに手ごたえのあるブツに出会ったという感じ。さすがに万人には勧めがたいが、新たな刺激を求めている方にはお勧めだ。(笑)

まだ一部のOAナガシマやZOA系列には在庫が残っていると思うので、「これは!」と思った方はお早めに・・・。
(ステマじゃないよ(笑))






今日の格言:

WES2009を制せよッ!!


To be continued...



Datniodeath's JUNK Labo トップページに戻る
posted by datniodeath at 23:07| Comment(2) | TrackBack(0) | 67:HP t5740wi | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
これ3年前に京都のホテルのロビーのネット端末であった奴だ。ブラウジングだけなら普通に使えた。
Posted by makira at 2012年10月13日 03:24
Windows 7 Ultimate プロダクトキー:www.myonlinesoft.com/goods-24.html
プロダクトキー 販売:www.myonlinesoft.com/article-14.html
Windows プロダクトキー:www.myonlinesoft.com/category-14-b0.html
Windows 7 プロダクトキー:www.myonlinesoft.com/category-14-b0.html
Windows XP プロダクトキー:www.myonlinesoft.com/category-14-b0.html
Windows 7 Professional プロダクトキー:www.myonlinesoft.com/goods-22.html
Windows 7 Ultimate 販売:www.myonlinesoft.com/goods-49.html
Microsoft Office Professional 2007 日本語:www.linksinfostore.com/goods-19.html
Microsoft Office プロフェッショナル 2007 日本語:www.linksinfostore.com/goods-19.html
プロフェッショナル 2007 日本語:www.linksinfostore.com/goods-19.html
office 2007 日本語化:www.myonlinesoft.com//category-3-b0.html
Posted by Windows 7 プロダクトキー at 2013年03月27日 18:45
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。